あらすじ
十五歳になったジョルジュ(F・ラコンブラード)は、ミッション・スクールに編入することになった。彼は、侯爵家の一人息子であったが、愛に飢え、 美しい物に対して激しい好みをもった少年であった。寄宿生活に入って間もなく、彼は同級生の二人が、奇妙な愛憎を寄せ合っているのを知った。二人の間にか わされた手紙を、ふとしたことから手に入れたジョルジュは、軽い正義感から、それを院長(L・セーニェ)に渡してしまった。その為、二人の友情は裂かれて しまった。男子ばかりのこの学校では、寄宿生同士の度を過ごした友情は、堅く禁止されていたのだった。しばらくしたある日、ジョルジュはミサの時に、小羊 を抱いた美しい少年、アレクサンドル(D・オードパン)に目を奪われた。その少年の可憐さに、ジョルジュは、天使を見た。彼がアレクサンドルと初めて口を きいたのは、旅行の時だった。が、二学期になると、二人は急速に接近していった。ジョルジュはアレクサンドルに天使の美しさを、アレクサンドルはジョル ジュに兄のやさしさを感じていた。一度ローゾン神父(L・ナット)に手紙を見つかってしまったが、ジョルジュの巧い説明で、何の罪も受けずにすんだ。そし て、このことが一層強く、“義兄弟の誓い"を結ばせた。しかし、狭い寄宿舎の中では、秘密の友情も、いつまでも続けることは出来なかった。以前からジョル ジュを看視していたトレンヌ神父(M・ブーケ)に二人の間をさとられてしまったのだ。そこでジョルジュは神父の秘密を院長に告げ、彼をやめさせるようにし てしまった。これで二人の秘密を知るものはいなくなったと、ジョルジュは喜んだ。だが、三学期になったある日、納屋でふざけ合っていたジョルジュとアレク サンドルは、ローゾン神父に発見されてしまった。その結果、神父にさとされ、強制されたジョルジュは、終業式の日に、アレクサンドルに別れの手紙を残し、 両親の元へ帰って行った。何も知らないアレクサンドルは、神父の言葉を聞くと、手紙も読もうとはしなかった。そして、神父の言葉を嘘とは知らない彼は、悲 しみと絶望で小さな胸をいっぱいにしながら、爆走する列車から、飛び降りてしまった。神父の口からアレクサンドロの死を聞き、神父も彼を愛していたことを 知ったジョルジュは、自分の愛が、なによりも純粋なものであったことに、初めて気づいた。礼拝堂の小さなひつぎの前...
クレジット
監督 (1)
俳優 (11)
映画製作・配給会社 (1)
クレジットタイトル詳細 (15)
- 製作代表 : Christine Gouze-Renal
- Adaptation : Jean Aurenche
- せりふ作者 : Pierre Bost
- フォトディレクター : Christian Matras
- 作曲家 : Jean Prodromidès
- 監督補佐 : François Dupont-Midy
- Editor : Louisette Hautecoeur
- 録音技師 : Jacques Lebreton
- 原作者 : Roger Peyrefitte
- プロデューサー : Pierre Gurgo-Salice
- 撮影技師 : Roger Delpuech
- 製作部長 : Fred Surin
- Assistant editor : Arlette Lalande
- 装飾 : René Renoux
- 演出助手 : André Hoss
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : ドラマ
- テーマ : 思春期, 同性愛
- 言語 : フランス語
- その他の国の共同制作者 : フランス