あらすじ
ニコとジーン・セバーグ。音のないスクリーンの中で、ジーン・セバーグが、ニコが、話し、笑い、泣き、怒り、抱擁し、そして見つめ返す。カメラはただひたすらガレルが愛した二人の女性を見つめ続ける…
Source : cinematopics.com
クレジット
監督 (1)
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション, 実験映画
- サブジャンル : 実験
- テーマ : 自殺
- 言語 : サイレント
- Original French-language productions : 不明
- 製作国 : 100%フランス
- 製作年 : 1974
- フランス公開 : 15/12/1974
- 上映時間 : 1 時間 15 分
- 経過状況 : 公開済み
- CNC助成 : 不明
- 生産のフォーマット : 35ミリ
- カラータイプ : 白黒
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映画祭でのセレクション (3)
About
ン(セバーグ)は、ハリウッド映画の人達が見せる彼女のイメージよりもはるかにすぐれた女性だった(ゴダールの『勝手にしやがれ』や、ロバート・ロッセン
の『リリス』で精神分裂症の役を見事に演じているのは別にしては)。彼女が素晴らしい女優に変身するには一台のカメラだけで十分だった。彼女といると、彼
女を撮る必要、カメラマンとして彼女を撮影する必要をたまらなく感じていた。『孤高』は彼女にすべて捧げた作品だ。プリントの焼きができて直ぐに、彼女の
ところにそれを届に行ったことを思い出す。ささやかなプレゼントだけどね…
(フィリップ・ガレル 『心臓の代わりにカメラを』)
Source : institut.jp
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おそらくジーン・セバーグとニコで作られるはずだった一本の映画。何かの理由で製作が中断され、残されたフィルムでフィリップ・ガレル監督は、一本の作品を作り上げた。これは映画ではない。断念の痕(あと)だ。『孤高』は、そんなことを想像させてしまう、80分の作品である。この映画には、タイトルもスタッフやキャストのクレジットもない。それだけではない。全編に音はなく、ストーリーもない。無音の画面の中で、ジーン・セバーグが、ニコが、話し、笑い、泣き、ある時は自殺への抑えがたい衝動に突き動かされ、人を愛し、抱擁する。こんなにまで人の表情を見つめ続けることがあっただろうか。映画は、"音"を得たことで可能性を広げただけでなく、何かを失いもしたことに改めて気づかされる。
愛し、そして、愛し続けることができなかった者が描き出した断念の痕(あと)。
または、痛みに引き裂かれた極北の恋愛映画。
フィリップ・ガレルは、ゴダールの再来と呼ばれた衝撃的なデビューを果たし、ウォーホルらのニューヨーク・アンダーグラウンド・シーンと接触、自伝的な色彩の濃い、内側に激しさをこめた静かで美しい作品を撮り続け、オリヴィエ・アサイヤス、レオス・カラックス、アルノー・デプレシャンなどフランスを代表する監督達がリスペクトする監督である。ジャン=リュック・ゴダールはガレルを評して「ガレルは呼吸するように映画を撮る」と語り、ニコは彼のことを「心臓の代わりにカメラを持っている」と語った。彼は、愛する者を静かに、しかし激しく見つめる。『孤高』は、彼の作り上げた作品の中でも、その"見つめる"ことにおいて、最も純粋な作品である。ガレルの愛したニコ、そしてジーン・セバーグ…。ガレルは彼女たちの表情を、姿を、感情を見つめる。言葉はひとつもない。触れることなく、カメラのこちら側からただ見つめ続ける恋愛映画。そして、今はその愛した二人が今やもうこの世から失われてしまっている…。痛みに引き裂かれた極北の恋愛映画。いや、これは映画ではなく、愛し、そして、愛し続けることができなかった者が描き出した断念の痕(あと)とでも言うべきなのかも知れない。
フィリップ・ガレルの映画には、彼が愛した者たちの記憶が結晶する。
ジーン・セバーグは、その短い銀色の髪を"セシル・カット"と呼ばれ、ジャン=リュック・ゴダール監督『勝手にしゃがれ』に主演。世界中から愛されたスター。ニコは"ヴェルヴェット・アンダーグラウンド"の歌姫。『孤高』は、ガレルの愛した、愛された二人のために撮られた作品である。ガレルは、ニコとともに7本の映画を作り、ジーン・セバーグの出会いと別れをオムニバス映画『新パリところどころ』の一編「フォンテーヌ街」に描き出した。フィリップ・ガレルの作品には、彼が愛した者たちの記憶が結晶する。また、『孤高』のスチールは、ニコのソロアルバム第4作目である『THEEND』のジャケットに使用されている。
Source : cinematopics.com