あらすじ
第 二次大戦前のアルジェ。平凡な一市民であり、サラリーマンであるムルソー(マルチェロ・マストロヤンニ)の母が養老院で死んだ。養老院は、アルジェから六 十キロほど離れたマレンゴという町にある。暑い夜だった。ムルソーは、母の遺骸のかたわらで通夜をしたが、時間をもてあまし、タバコを喫ったり、コーヒー を飲んだりした。養老院の老人たちが、悔みの言葉を述べにきたが、ムルソーには、わずらわしかった。養老院の主事が最後の対面のために棺を開けようといっ たがムルソーは断った。その日、葬式をすませ、彼はアルジェに帰って来た。翌日は、かつて同じ会社にいたタイピストのマリー(アンナ・カリーナ)と会い フェルナンデルの喜劇映画をみて一緒に帰宅した。毎日、単調な生活をくり返しているムルソーにとって、唯一の変っていることといえば、レイモン・サンテと のつきあいだ。彼は売春の仲介をやっているという噂もある評判のよくない男だが、だからといってムルソーには、この男とのつきあいをやめる理由はない。あ る日、レイモンが自室でアラビア娘をなぐる、という事件が起きた。警官が来て、ムルソーはレイモンに言われた通り質問に答えた。一方、マリーは、ムルソー と逢びきを続けていたがある日、結婚してほしいと言った。ムルソーは、どちらでもいい、と答えるのだった。ある日曜日、ムルソーとマリーは、レイモンと一 緒に彼の友人が別荘を持っている海岸に出かけた。三人が海岸を散歩している時、三人のアラビア人に会った。そのうちの一人は、かつてレイモンに殴られた娘 の兄だ。けんかが始まりレイモンは刺された。ムルソーは、彼を病院に運び再び海岸にもどった。暑さが激しく、太陽がまぶしかった。そこへ再び、さっきのア ラビア人がきた。ムルソーは、あずかり持っていたピストルに手をかけ、二発、三発……。太陽が、ことさらに強い、夏の日のことだった。ムルソーは捕えられ た。予審判事の尋問に、ムルソーは母の死んだ日のことからすべてを正直に話した。法廷でも、葬式の翌日、喜劇映画を見たことや、マリーと遊んだことを話し た。検事も陪審員も、母親の死直後の彼の行動を不謹慎と感じたのだろう。絞首刑の宣告をした。獄舎にもどったムルソーは、神父の話を聞くことを拒んだ。神 の言葉が一体なんなのだろう。母の死が、アラビア人の死が一体なんなのだろう。誰れもがいつかは死ぬ--...
クレジット
監督 (1)
俳優 (16)
映画製作・配給会社 (4)
- 共同製作 : Marianne Productions
- Foreign production companies : Dino De Laurentiis Cinematografica, Casbah Films, Master Film
- Film exports/foreign sales : Tamasa Distribution
- フランス国内配給 : Paramount+ / Paramount Pictures (France)
クレジットタイトル詳細 (11)
- Adaptation : Emmanuel Roblès
- Screenwriters : Suso Cecchi D'Amico, Georges Conchon, Luchino Visconti
- フォトディレクター : Giuseppe Rotunno
- 作曲家 : Piero Piccioni
- 録音技師 : Vittorio Trentino
- Costume designer : Piero Tosi
- Foreign producers : Dino De Laurentiis, Marcello Mastroianni, Pietro Notarianni
- 原作者 : Albert Camus
- 共同製作 : Henri Michaud
- 撮影技師 : Mario Capriotti
- 装飾 : Bruno Garbuglia
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : ドラマ, 文学作品翻案
- 言語 : フランス語, イタリア語
- 出身 : イタリア (70.0%), フランス (30.0%)
- Original French-language productions : いいえ
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