あらすじ
一九世紀末葉のパリ。婚期を迎えた二人の娘を、持参金なしで嫁がせるために、ジョスラン夫人は苦労していた。一家の住むアパルトマンに、ある日オク ターヴ・ムーレ(ジェラール・フィリップ)という青年がやってきた。立身出世を夢見る男であり、女性を魅する才気の持主である彼は、カンパルドン家に寄宿 して服地店に職を得た。服地店の主人は、年上の病身の夫をかかえるエドゥアン夫人(ダニエル・ダリュー)だった。冷たい美貌の彼女は、簡単にはムーレの口 ぐるまにのらない。ジョスラン夫人の二番目娘ベルト(ダニー・カレル)は、重苦しい家庭の空気にたえられず、母が花婿候補にしたムーレに心をよせた。しか し、自分の金では結婚しないというムーレの言葉で、ジョスラン夫人は、ベルトを薄のろの青年で服地店をいとなむオーギュストにおしつけた。彼は遠からず父 親の財産をつぐはずなのである。盛大な結婚式があげられた。ベルトは、意にそまぬ結婚生活を続けながら、暇をぬすんでムーレと逢びきするコケティッシュな 女になった。そして、ムーレは誘惑に失敗したエドゥアン夫人の店を出て、ベルトの夫の店に入りこんだ。主人の妻の情夫であり、店の支配人となったムーレの 手腕は、競争相手となったエドゥアン夫人の店をおびやかした。けれど、ベルトとムーレの仲を、夫のオーギュストが感づいた。彼はムーレに決闘を申しこんだ が、ムーレに妻や情婦を寝とられた年輩男達のとりなしで、事は無事にすんだ。同じアパルトマンに住むマリイ・ピション夫人(アヌーク・エーメ)の、静かで 哀しそうな眼をあとに、ベルトと別れたムーレは再びエドゥアン夫人の服地店に帰った。今は夫を失い、ムーレの事業的手腕を信用し、彼にのぼせ上ったエドゥ アン夫人の熱っぽい接吻が、そこで彼を待っていた。ムーレは彼女の服地店“婦人の幸福"の店主におさまった。S
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クレジット
監督 (1)
俳優 (40)
映画製作・配給会社 (3)
- 製作代表 : Paris Film Production
- 海外製作作品 : Panitalia
クレジットタイトル詳細 (17)
- Adaptation : Henri Jeanson
- Screenwriters : Julien Duvivier, Henri Jeanson, Léo Joannon
- フォトディレクター : Michel Kelber
- 作曲家 : Jean Wiener
- Assistant directors : Michel Romanoff, Pierre Maho
- Editor : Madeleine Gug
- 録音技師 : Jacques Carrère
- Costume designers : Marcel Escoffier, Jean Zay
- 原作者 : Émile Zola
- Producers : Robert Hakim, Raymond Hakim
- 音声アシスタント : Guy Chichignoud
- 撮影技師アシスタント : André Domage
- 撮影技師 : Vladimir Ivanov
- Production manager : Ludmila Goulian
- 製作アシスタント : Pierre Duvivier
- スクリプト : Denise Morlot
- 美術装飾 : Léon Barsacq
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : 文学作品翻案
- テーマ : 愛
- 言語 : フランス語
- 出身 : フランス, イタリア
興行収入・公開作品
テレビ放送
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ニュース&アワード
About
「殺人狂想曲」のジュリアン・デュヴィヴィエ監督が、エミール・ゾラが一八八二年に書いた「ごった煮」をもとに作った作品。意をこらした時代風俗絵巻のなかに、十九世紀パリ・プチブル階級の男女関係が、皮肉まじりに描かれる。脚色はデュヴィヴィエ、レオ・ジョアノン、「愛情の瞬間」のアンリ・ジャンソンの三人。台詞はジャンソン。撮影を「ノートルダムのせむし男」のミシェル・ケルベ、音楽をジャン・ヴィーネ、美術をレオン・バルザックがおのおの受けもっている。出演者は「モンパルナスの灯」のジェラール・フィリップとアヌーク・エーメ、「夜の放蕩者」のダニエル・ダリュー、「リラの門」のダニイ・カレルの他、クロード・ノリエ、ミシュリーヌ・リュシオニ等。製作ロベール及びレイモン・アキム。
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