あらすじ
「赤 狩り」を、まぬがれたサッコとバンゼッティも一九二〇年五月五日、密告者の通報で、走る市電のなかで突然逮捕された。二人は、運悪くともに一発も射ったこ とのない護身用のピストルを携帯しており、警察は、二人がイタリア人だと知ると、そくざに逮捕した。しかも、署長の頭には四月十五日木曜日三時に南ブレン トリー郡の製靴会社でおこった現金強盗殺人事件が閃いた。留置場にほうりこまれた二人は、翌日、さっそく事件の目撃者、証人たちのまえにひきだされ、さま ざまなポーズをとることを強制された。こうして釈明する機会も与えられず、殺人犯人として起訴された。そしてまもなく裁判がはじまった。二人の弁護士ムア (M・オシー)の正当な諭旨にもかかわらず、次々と立つ証人たちの偽証によって、真実は次第に審理の外に押しのけられていった。検事側は被告の言葉の端々 をあげつらいねじまげ、時として出る真実の証言は巧みにもみ消されていった。事件の実地検証。会社から現金トランクをもって出てきた会計係と守衛を、まち かまえていた黒背広の男二人が、ピストルで倒し、威嚇射撃をして、持っていたビュウックで逃走する。この時、「銃を射ったのとにている男を見かけた」と証 言した老人は、休廷となって帰りかけると、突然、数人の人相の悪い男たちに取りかこまれ暴行された。銃器の鑑定、弾道テスト、証拠品調べ等々、検事カッツ マン(C・クサック)は証人の盲点をついては切り返し、いたらぬ時には実力行使にも及んで証人の口を封じた。プロクタ大尉の銃器鑑定の結果がクロと出る と、さすがのムアもこのような非道に耐えきれず、叫ぶように、この裁判の不正を訴えた。その時カッツマンは興奮して本音を暴露してしまった。つまり、事件 の真疑など問題ではなく、二人がイタリア人であり、民主主義について何も知らず、言葉もろくに知らない、自由社会にもっとも危険な野蛮人であるからとい う、この裁判の本質が人種蔑視に根ざしていることを吐露してしまった。しかし、弁護側がこれに気づいた時には、すでにこの裁判は、検事側の手におりていた のだ。判決の日はきた。陪審員たちは有罪と採決、二人は刑務所に連行された。こうしたなか、ムアは追及を再開、検察側の証人の多くが、前科者か警官の友人 であったことを掴んだが、裁判所はこの証言取消しを却下した。厚い壁を感じたムアは去った。この裁判の不...
クレジット
監督 (1)
俳優 (6)
映画製作・配給会社 (4)
- 共同製作 : Théâtre Le Rex
- Foreign production companies : Unidis, Jolly Film
- Film exports/foreign sales : Carlotta Films
クレジットタイトル詳細 (6)
- シナリオライター : Giuliano Montaldo
- フォトディレクター : Silvano Ippoliti
- 作曲家 : Ennio Morricone
- 編集担当 : Nino Baragli
- Costume designer : Enrico Sabbatini
- Producers : Arrigo Colombo, Giorgio Papi
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : ドラマ, 歴史的
- 言語 : フランス語
- 出身 : フランス, イタリア
- Original French-language productions : 不明
興行収入・公開作品
テレビ放送
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