あらすじ
現 代のパリ。とある試写室に集う男たちは席に座ったとたん、タバコを吸い始める。スクリーンに映し出されたのは、豪邸に集い、半裸で酒を飲みゲームに興じる 大人たちを少女が射殺するシーンだ。場面は変わり、中世のグルジア。馬にまたがった王(アミラン・アミナラシヴィリ)は、ある日森で羊飼いの美しい娘(ニ ノ・オルジョニキーゼ)を見初める。王は彼女を馬に乗せ、王妃に迎えた。場面は変わり、内戦下のグルジア。あごひげの浮浪者(アミラン・アミナラシヴィ リ)は、酒瓶を抱えて通りに出る。街には装甲車が行き交い、建物の屋上には市民に向かって銃を構えた女性の狙撃手がいる。場面は変わり、中世。戦争が始ま り、王は騎士(ダト・ゴジベダシヴィリ)らと戦地へ向かうことになった。出発前に王妃に貞操帯をつけさせるが、王が城を出たとたん、王妃は貞操帯の合鍵を 窓から投げ落とし、それを階下にいる馬丁(ニコ・カルツィヴァーゼ)が受け取る。戦に勝ち、ある夜突然帰ってきた王は、熟睡中の王妃が貞操帯をつけていな いことに愕然。彼女の浮気に気づいた王は、浮気相手を探し出し拷問にかけ、王妃も公開打ち首の刑にかけて殺してしまう。場面は変わり、革命前のグルジア。 金持ちたちの財布をすりとる口ひげの男ヴァノ(アミラン・アミナラシヴィリ)が盗品を持ち込んだ古売屋(アレクシ・ジャケリ)は、共産主義者のテロリスト だった。古売屋とその仲間の女(ニノ・オルジョニキーゼ)に脅されて、ヴァノも仲間に入る。その後、共産主義革命が起き、古売屋は共和国のリーダーに、 ヴァノは内務人民委員部長官となった。密告を受けたブルジョワ、オペラ歌手、科学者らが秘密警察によって次々と逮捕され、大学教授の高級アパートメントは ヴァノ一家に押収される。秘密警察長官サンドロ(ダト・ゴジベダシヴィリ)は、息子のニコ(ニコ・タリエラシヴィリ)を連れて秘密警察庁舎へ向かう。サン ドロはニコを取り調べ室に連れて行き、拷問器具とその使い方を説明する。ピオネール(共産主義教育組織。10~15歳の少年少女で構成されるソ連式ボーイ スカウト)に属しているニコは、秘密警察に通じている小学校教師に、「パパが新聞を読んで『みんなバカだ』と言っていた」と密告し、その結果、サンドロは 暗殺される。場面は変わり、中世。森でサルタン(アミラン・アミナラシヴィリ)と妻らが談笑している。第一妻(ケティ・カパナーゼ)はサルタンの杯に毒を 盛り、それを飲んだサルタンは倒れる。それを見て第一妻は「くたばれ、愚かな犬」と罵りの言葉を残す。一命をとりとめたサルタンが目を覚ますと、傍らには 楽師(ギオ・ジンツァーゼ)と歌手(オタール・イオセリアーニ)がおり、群集の歓声が聞こえてくる。第一妻が吐いた捨てセリフをオウムが口真似したことか ら、サルタンを殺そうとしたのは第一妻だとばれ、彼女は鉄の檻に囚われてしまう。場面は変わり、内戦下のグルジア。あごひげの浮浪者が外にさまよい出ると 街は砲撃されている。盗んだじゅうたんを売る浮浪者のもとにマフィアの青年(ニコ・カルツィヴァーゼ)がやってきて、ボスがそれを買い求める。マフィアの 小男(アレクシ・ジャケリ)は妻(ニノ・オルジョニキーゼ)と口論したあと、男たちを率いて車で出かけ、駐車中の車に爆弾テロを行う。その後マフィアの小 男は3台の戦車を密売する。戦車に便乗して飛行場へ行った浮浪者と青年は飛行機に乗る。場面は変わり、現代のパリ。高級車に乗った少女がマフィアの青年に 連れられて、改装中であるマフィアの隠れ家にやってくる。壁には自動小銃やライフルが飾られている。少女はグラスを耳にあてて隣室の様子を盗み聞きする。 駅をあごひげの浮浪者が歩いている。浮浪者仲間の一人(ギオ・チンツァーゼ)に声をかけられついていくと古い画廊にたどりつく。そこには自分とそっくりな 中世の王の肖像画が飾られていた。買い求めようとするが1万フランもすると聞いて、二人はそのまま店を立ち去る。マフィアの男(エマニュエル・ド・ショ ヴィニ)が女と共にマフィアの隠れ家に到着する。彼らは酒を飲み、半裸でゲームに興じる。そこに自動小銃を構えた少女が隣室から現れ、全員を撃ち殺すと、 「人を大勢殺しました。父も叔母も」と自首の電話をする。場面は変わり、試写が終わった映写室から、男たちがあふれ出てくる。街頭であごひげの浮浪者はタ ンバリンを叩き、バンドネオンの演奏に加わる。街中で、彼はマフィアの妻とすれ違い、「どこかで会った気がするんですが」と話しかけるが彼女は「言葉が分 からないわ」と答え、立ち去ってしまう。夕暮れ時のグルジア。大きな木の下で、二人の男が焚き火をしながら歌を歌っている。
クレジット
監督 (1)
俳優 (8)
映画製作・配給会社 (5)
- 製作代表 : Pierre Grise Productions
- 共同製作 : Arte France Cinéma
- Foreign production companies : Carac Film, Bim Distribuzione, Soyuzkinoservice
- Film exports/foreign sales : Celluloid Dreams
- フランス国内配給 : Pierre Grise Distribution
クレジットタイトル詳細 (16)
- 製作代表 : Martine Marignac
- シナリオライター : Otar Iosseliani
- フォトディレクター : William Lubtchansky
- 作曲家 : Nicolas Zourabichvili
- Assistant directors : Jacques Arhex, Julie Bertuccelli, Gabrièle Roux
- Editors : Otar Iosseliani, Marie-Agnès Blum
- Sound recordists : Florian Eidenbenz, Marie Guesnier, Pierre Mertens
- Costume designers : Ludmila Gaintseva, Cori D'Ambrogio
- Foreign producers : Thérès Scherer, Armen Medvedev, Valerio De Paolis
- アソシエートプロデューサー : Maurice Tinchant
- 撮影技師アシスタント : Irina Lubtchansky
- Production managers : Merab Gagua, Macha Dovlatbeguyan, Pierre Wallon
- 報道担当(映画) : Marie-Christine Damiens
- スクリプト : Lydie Mahias
- Production Designers : Manu de Chauvigny, Jean-Michel Simonet, Elena Zhukova
- Sound mixer : Elvire Lerner
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : 人生ドラマ
- 言語 : ロシア語, フランス語
- 出身 : スイス, ロシア, イタリア, フランス
- Original French-language productions : いいえ
- 製作国 : 大部分フランス (スイス, ロシア, イタリア, フランス)
- 製作年 : 1996
- フランス公開 : 22/01/1997
- 上映時間 : 2 時間 9 分
- 経過状況 : 公開済み
- ニュメロ·デ Visa : 88.384
- ビザ発行日 : 14/01/1997
- CNC助成 : はい
- 生産のフォーマット : 35ミリ
- カラータイプ : カラー
- 画面セット : 1.66
- Audio format : モノラル
興行収入・公開作品
ニュース&アワード
映画祭でのセレクション (4)
受賞 (1)
About
"Iosseliani, eccentric by vocation and choice, bandles the horror of the repressive Stalinian system with unbelievable precision...By ignoring narrative convention, he makes the words useless. He tackles the arguments in his vain struggle against the cycles of historical activity with total freedom. "Brigands, chapitre VII" is an intelligent and sharp entertainment that plays down the seriousness and horror in order to reveal the full scope of the absurd." (La Republica)
"An ironic and surrealistic fable on the inexhaustible thirst for power and the inexorable desire to dominate that has always typified the human race." (Messagero Veneto)