ナイマとザノ、2人の若者は先を考えずに生きていた。ただすぐに快楽を得るためだけに、時には容赦なく、いつもつかの間を生きていた。彼らのセックスは荒々しく譲り合いのないものだった。そこには彼ら自身の街から、もっと言えば彼らの存在そのものからの2人の逃亡者がいた。それではパリを離れずに一種の賭けのように、遠い彼らの原点の地、アルジェリアに向かったとして何になるのだろうか？北に向かう多くの薄幸な人々が行く道のりとは逆に、彼らはまっすぐ南に向かう。南フランス、スペインのアンダルシア地方、モロッコ、そしてアルジェリア。鼓動と音楽が打ちならすリズムに乗って、偶然の出会いや場所で、この旅は他人との和解、最終的には彼ら自身を再確認するものとなる。