映画監督にとって本当の零落とは、小説を映画化せざるをえないこと、しかも最悪なのは良質の小説の映画化、と考える芸術的に行き詰まった女流映画監督の物語。彼女の名はレティシア・マッソン。
不幸にも、ただ一人彼女に興味を示してくれるプロデューサーが最悪中の最悪をオファーする。小説の中で最も映画化しにくい本の映画化。本当の作家の作で、しかも現代作家(だからといって何も条件は変わらない)で、しかも(女)友達(全てをややこしくする)の本。小説のタイトルは「どうしてブラジル?」。作家の名はアンゴー、友達の名はクリスチーヌ。レティシアには選択の余地はない。金が必要だし、その小説は好きだし、女友達も大好き。さらにプロデューサーはなかなかいい男(ただ、得意の冗談が「どうやって億万長者になる?億万長者になって映画に金を投資すること」なのだけど…)。彼の名はモリス・レイ。
レティシアは映画化の準備に取り掛かる。原稿、製作、オーディション。仕事と倦怠が始まる。私には無理だわ、映画化は不可能よ!だが彼女が不可能だと考えれば考えるほど、小説は彼女の人生に入り込む。そして少しずつ知らぬ間に、彼女は小説に脚色されていくのだった。
"Pourquoi (pas) le Bresil"はこの逆方向の脚色についてのストーリー。映画の小説化。そして監督が映画製作を断念したその瞬間、映画は完成する。
あらすじ
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製作代表 :
Jean-Michel Rey, Maurice Bernart, Philippe Liégeois
原作者 :
Screenwriter :
Director of photography :
Production manager :
Editor :
編集アシスタント :
装飾 :
Costume designer :
Sound mixers :
Assistant directors :
Mathilde Cukierman, Félicie Leguay