あらすじ
パ リ。「吸血ギャング」のリメイクの撮影直前で大騒ぎの、ある映画製作会社のオフィス。そこへ本作の主演をオファーされ、単身パリへやって来た香港スター女 優マギー(マギー・チャン)が来訪。が、忙しすぎるスタッフは誰もまともに応対できない。製作主任の紹介で、彼女はやっと自分を抜擢した監督のルネ・ヴィ ダル(ジャン=ピエール・レオ)と会う。ルネはかつてマラケシュの映画館でみたマギーが主演した映画(『ワンダー・ガールズ/東方三侠』)を憶えていて、 マギーを今作のヒロイン、イルマ・ヴェップに選んだのだという。かつては天才、今は長年の精神不安定で低迷気味と評される彼だが、マギーには「君に期待し ている」と熱っぽく語る。マギーは衣裳系のゾエ(ナタリー・リシャール)とイルマのコスチュームを買いにサン・ドゥニ街のSEXショップへ。衣裳はピチピ チのラテックスの黒いボディ・スーツ。撮影開始。だが、ルネは精神不安定なうえに若いスタッフとうまくいかず、現場は混乱。製作助手のマイテ(ドミニク・ フェイス)は何かにつけてゾエに喧嘩を売る。ゾエはマギーにだけは親切だ。ラッシュ試写を見たルネは「クソだ!」と吐き捨てて去り、スタッフは散り散りに 帰った。置いてけぼりにされたマギーはゾエのバイクに乗せてもらって、ゾエの先輩のミレイユ(ビュル・オジェ)宅のホーム・パーティへ行く。マギーはミレ イユから、ゾエは実はレズビアンで、あなたに気があると聞かされて笑うが、彼女もゾエには好意と友情を感じていた。ホテルに送ってもらったマギーに、ルネ からすぐに会いたいというメッセージが。自宅へ急行すると、ルネは躁鬱の発作で暴れたらしい。苦悩を打ち明けるルネを、マギーがなぐさめ励ますうち、駆け つけた警察が打った鎮静剤で彼は眠りについた。深夜。再びホテルに帰ったマギーも混乱状態に…夢か現か、イルマ・ヴェップの衣裳をまとって部屋を抜け出た マギーは、すっ裸のアメリカ女(アルシネー・カーンジャン)が電話中の部屋へ忍び込み、宝石をかすめとって屋上へ。降りしきる雨の中、マギーは宝石を投げ 捨てた…。朝、ゾエが寝坊したマギーを迎えに来た。遅刻して現場に入った彼女を待っていたのは、ルネの失踪という大事件。マギーはジョン・ウーの熱狂的な ファンの映画ジャーナリスト(アントワーズ・バズレール)からインタビューされるが、相手は勝手な思い...
クレジット
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俳優 (29)
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クレジットタイトル詳細 (17)
- 製作代表 : Georges Benayoun
- シナリオライター : Olivier Assayas
- フォトディレクター : Éric Gautier
- 作曲家 : Philippe Richard
- 編集担当 : Luc Barnier
- 録音技師 : Philippe Richard
- Costume designers : Françoise Clavel, Jessica Doyle
- エグゼクティブプロデューサー : Françoise Guglielmi
- 撮影技師アシスタント : Stéphane Fontaine
- Production manager : Sylvie Barthet
- Sound editor : Marie-Christine Ratel
- Assistant editor : Tina Baz Le Gal
- スクリプト : Edmée Doroszlai
- Production Designers : François-Renaud Labarthe, Yann Richard
- キャスティング : Pierre Amzallag
- サウンド・ミキサー : William Flageollet
- スチールマン : Isabelle Weingarten
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : 人生ドラマ
- テーマ : シネマ, 女らしさ, ミステリー
- 言語 : フランス語
- その他の国の共同制作者 : フランス
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About
"The first thing one notices about "Irma Vep" is that Olivier Assayas' register hasn't simply widened, it's moved into a league of its own. By one knows not what stroke of magic, here's a director who has returned with something entirely new: an oblique viewpoint, a nervous acidity, balanced, slender humour. (...) What the film handles with such joyful elegance is the evocation of a domain cinema fights most shy of: the world of cinema itself. (...)"
(Olivier Séguret - Libération)