あらすじ
設定をオリジナルの帝政ロシアから現代のパリに移し、独自の大らかさを湛えたルノワール流の“どん底”にしている。特に主人公もなく、ドラマ性も希薄な原作に比べ、はっきりと中心人物を置き、筋も盛り込んで映画的になった。
男爵(L・ジューヴェ)はとうとう財産を使い尽くし、最後の運命を賭けた賭博にも負け、死を覚悟する。一方、場末の木賃宿に住む親譲りの盗っ人ペペル (ギャバン)はその世界を出ていくことを強く望んでいる。彼がある夜忍び込んだ邸が男爵の家。自殺を図ろうとしている男爵を止めたことから、一晩を二人で 語り明かし、男爵は彼らの木賃宿の仲間となる。宿の主人コスツィリョフの女房ワシリーサはペペルに浮気心を疼かせていたが、彼が好きなのはその妹のナター シャだった。彼女の愛情により今の稼業から足を洗う決意をしていたペペルだが、姉妹は彼をめぐって争った。ある夜夫婦揃って妹を痛ぶるワシリーサ。叫ぶナ ターシャにペペルは彼らの部屋に飛び込みコスツィリョフを殴りつけた。中庭に逃れた彼だが、下宿人たちに嬲り殺しにされてしまう。ワシリーサは嫉妬に狂っ て、犯人はペペルだと警察に訴えた。ナターシャはひたすらペペルの帰りを待った。そして出所したペペルは門の前に立つ彼女を見つける。二人は新生活へと旅 立つが、見送る男爵はすっかり宿に根を生やしてしまっていた……。
単に新旧の交代ではなく、富める者と持たざる者の絶望と希望の交錯を描いて、しみじみと人生に想いを馳せさす作品。威厳あるジューヴェの演技が圧巻。
Source : allcinema.net
クレジット
監督 (1)
俳優 (20)
映画製作・配給会社 (3)
- 製作代表 : Les Films Albatros
- Film exports/foreign sales : Tamasa Distribution
- フランス国内配給 : Les Distributeurs Français
クレジットタイトル詳細 (11)
- Adaptation : Evgueni Zamiatine, Jacques Companeez, Jean Renoir, Charles Spaak
- せりふ作者 : Charles Spaak
- フォトディレクター : Bourgas
- 作曲家 : Jean Wiener
- 監督補佐 : Jacques Becker
- Editor : Marguerite Houllé-Renoir
- 録音技師 : Robert Ivonnet
- 原作者 : Maxime Gorki
- プロデューサー : Alexandre Kamenka
- 撮影技師 : Jacques Mercanton
- 装飾 : Eugène Lourie
技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : ドラマ
- 言語 : フランス語
- その他の国の共同制作者 : フランス (100.0%)
- Original French-language productions : はい
- 製作国 : 100%フランス (フランス)
- 製作年 : 1936
- フランス公開 : 11/12/1936
- 上映時間 : 1 時間 30 分
- 経過状況 : 公開済み
- ニュメロ·デ Visa : 365
- ビザ発行日 : 10/11/1936
- CNC助成 : はい
- 生産のフォーマット : 35ミリ
- カラータイプ : 白黒
- 画面セット : 1.37
- Audio format : モノラル
興行収入・公開作品
ニュース&アワード
受賞 (1)
About
The Lower Depths (French: Les Bas-fonds) is a 1936 French drama film directed by Jean Renoir, based on a play of the same title by Maxim Gorky. The film is an example of the poetic realism. It received the first Louis Delluc Prize in 1937.
Akira Kurosawa also directed a Japanese film version of Gorky's play, Donzoko (1957). Both are available on one DVD from the Criterion Collection.
Source : Wikipedia.