あらすじ
テレーズ(アリダ・ヴァリ)は、セーヌの河岸に近い、“古い教会のカフェ”の女主人。貧しい人々の憩の場である。しっかりものと評判高かったが、女盛りを 独り身で過したのだ。運転手のピエール(ジャック・アルダン)の親切にほだされるのも無理からぬことだった。彼女が、朝と夕方、店の前を通る浮浪者(ジョ ルジュ・ウィルソン)の姿に目をとめたのは、そんなある日だった。十六年前、ゲシュタポに捕えられたまま、消息を絶った夫アルベールに似ているのだ。彼女 は不安の混った期待でその男の通るのを待つようになった。ある暮れ方、手伝の娘に男を導き入れさせ、物陰で男の言葉に耳を傾けた。男は記憶を喪失したのだ という。彼女は男の後をどこまでも尾けて行った。セーヌの河岸のささやかな小屋。その夜、そこから離れなかった。翌朝、男と初めて言葉を交した。彼女はも しや……という気持が、もう動かせない確信に変っていった。何日か後、アルベールの叔母と甥を故郷から呼び、記憶を呼び戻すような環境を作ってその結果に 期待したが、彼の表情に変化は認められなかった。叔母は否定的だったが、彼女は信じて疑わなくなった。ある夜、男を招いて二人だけの晩さんをした。ダンス をした。それは幸福な記憶に誘う。彼女の眼にはいつしか涙が光っていた。夫の記憶を取り戻す術はないのか。背を向けて立ち去ろうとする男に、思わず叫ん だ。「アルベール!」聞えぬげに歩み去る男に、それまでの一部始終を伺っていた近所の人たちも、口々に呼びかけた。瞬間、男は立ち止った。記憶が甦ったの か?一瞬、彼は脱兎の如く逃げ出した。その行く手にトラックが立ちふさがった。あっという間の出来事であった。目撃者のひとり、ピエールのなぐさめの言葉 に、テレーズは一人言のように呟いた。「寒くなったら戻ってくるかもしれない。冬を待つんだわ」
Source : movie.goo.ne.jp
クレジット
監督 (1)
俳優 (18)
映画製作・配給会社 (3)
クレジットタイトル詳細 (10)
- Adaptation : Marguerite Duras, Gérard Jarolt
- Screenwriters : Marguerite Duras, Gérard Jarolt
- Dialogue Writers : Marguerite Duras, Gérard Jarolt
- フォトディレクター : Marcel Weiss
- 作曲家 : Georges Delerue
- Editors : Jasmine Chasney, Jacqueline Meppiel
- Sound recordists : Séverin Frankiel, Jean-Claude Marchetti, René Breteau
- プロデューサー : Jacques Nahum
- 装飾 : Maurice Colasson
- Singer : Cora Vaucaire
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : ドラマ
- 言語 : フランス語
- 出身 : イタリア, フランス
- Original French-language productions : 不明
- 製作国 : 大部分フランス (イタリア, フランス)
- 製作年 : 1961
- フランス公開 : 17/05/1961
- 上映時間 : 1 時間 30 分
- 経過状況 : 公開済み
- ニュメロ·デ Visa : 23853
- ビザ発行日 : 10/05/1961
- CNC助成 : 不明
- 生産のフォーマット : 35ミリ
- カラータイプ : 白黒
- 画面セット : スコープ
- Audio format : モノラル
興行収入・公開作品
テレビ放送
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