あらすじ
ヨーロッパの小国カジナリオは4世紀前に誕生したカジノでうるおう未来ある国--だったはずが、その無謀な都市計画と折からの恐慌でパンク状態となり、 唯一の国外の同胞、世界的富豪のバンコ氏に援助を求めた。見返りは若く美しい王女イザベル(サン=シール)との結婚。彼は了承し帰国。早速、行政長官とな り独裁体制を敷いたところで、権力の座を追われた閣僚たちと、王女の恋人である宮廷楽長の仲間らが彼の寝込みを襲う。これがハチ合わせとなり、肝心のバン コ氏は全く無傷。なのに、調査に当たった彼専属のうすのろ探偵が実地検証で放った弾丸が、バンコ氏の寝床の照明を撃ち落とし、彼の頭に直撃。以来、彼は すっかりおかしくなって、奇妙な政令を次々に発布。それが、帽子業界の刷新を期すため全ての帽子は海に流せだの、彼を襲った凶器は椅子だからその使用は全 面禁止だの、ヒゲを生やした者は祝祭日は短パンをはけだのシュールなくらいナンセンスで爆笑を誘う。そうこうするうち、本業の財閥運営が支障をきたし、彼 は破産。だが、その事実が届く前に、厄介払いされかけ皇太子の一撃を受けたバンコ氏は正気を取り戻す。王女は女王にある決定的な理由で駆け落ちを許され、 仕方なく王女が彼女の代わりにバンコ氏の妻となることにするが、役者が一枚上手の彼は式まで自分の破産を告げず、せいぜい年金で喰わせていただく--と王 女の腕を取るのだった。M・ジョーベール作曲の(詩は単なるギャンブル讃歌)の国歌が様々なバリエーションで演奏され笑いを盛り上げる。スカンピンの楽長 がガスを入れる金がなく車を馬車に引かせるギャグが愉快。まるで“モンティ・パイソン”のような名匠クレールの傑作喜劇だ。
Source : allcinema.net
クレジット
監督 (1)
俳優 (16)
映画製作・配給会社 (3)
クレジットタイトル詳細 (7)
- シナリオライター : René Clair
- Directors of Photography : Louis Née, Rudolph Maté
- 作曲家 : Maurice Jaubert
- Editors : Albert Valentin, Jean Pouzet
- 録音技師 : William-Robert Sivel
- プロデューサー : Bernard Natan
- Artistic directors : Lucien Carré, Lucien Aguettand
技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : コメディー
- 言語 : フランス語
- その他の国の共同制作者 : フランス
- Original French-language productions : 不明
興行収入・公開作品
テレビ放送
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