あらすじ
モナの結婚は人生で最も悲しい日。
シリアに入国したらイスラエルの故郷の村へ、家族の元へは二度と帰れないことをモナは知っている。人生の残りを、少々恐ろしい見知らぬ町ダマスで過ごさねばならない。人生を共にする夫はテレビのスターではあるけれど、モナは会ったことがない。
村の住民全員がクネトラのチェックポストへ赴く結婚の物語「シリアのフィアンセ(仮題)」は新婦の姉、アマルの視点から語られる。肉体と見知らぬ土地に捕らわれた、自由に焦がれる女。その夢は彼女を彼方へと導く。モナが経験する危機は人生に激しい苦悩を植え付ける。もう二度と後戻りはできない。
「シリアのフィアンセ」は、崩壊寸前の一家の物語。理解、無関心の中に存在する親近感や争い。若いシリア大統領、疲れきったイスラエルの官僚、税官吏、普遍的な正義を求めて愕然とするフランス人女性が登場し、新婦の家族に付き添う。 厳格で政治意識の強い父、ロシア人を嫁にしたせいで誰からも見捨てられた兄、誰もが嫌うアマルの夫。若い女性の人生で最高になるはずの一日が、ハプニングや決断により疑惑や不安一杯となる。未知なる世界へと向かう若い花嫁。一日の終わり、彼女はパスポート上のスタンプのせいで夢を実現できずに、国境のイスラエル軍のプラスチック椅子に座っている。シリアが拒否し、イスラエルは変えようとしないスタンプ。父や兄弟達、家族全員に囲まれながらも彼女は一人。姉のアマルだけがこの一日により、未来は自分のものであるということを確信して変身する。この地域の将来と同じ不確かな、だが希望をもった未来。
「シリアのフィアンセ」は、モナの結婚の日の朝5時から、アマルが起きて日記をつける翌朝5時までの物語。だがこの日、彼女の思いは希望に満ち溢れている。この24時間の間語られる、二つの国に挟まれた国境地帯の村の生活、伝統に引き裂かれた一家の物語、政治、偏見。世界の果ての小村で繰り広げられるイスラエル人、ドルーズ派、シリア人、フランス人の間の関係や闘争の物語。
クレジット
監督 (1)
俳優 (11)
映画製作・配給会社 (3)
- 製作代表 : MACT Productions
- Foreign production companies : Eran Riklis Productions, Neue Impuls Film Productionsgeselleschaft
- フランス国内配給 : Océan Films Distribution
クレジットタイトル詳細 (13)
- 製作代表 : Antoine De Clermont-Tonnerre
- Screenwriters : Eran Riklis, Suha Arraf
- フォトディレクター : Michael Wiesweg
- 作曲家 : Cyril Morin
- 編集担当 : Tova Ascher
- 録音技師 : Gil Toren
- Costume designer : Inbal Shuki
- 海外プロデューサー : Yifat Prestelnik
- 製作部長 : Johannes Rexin
- 報道担当(映画) : Robert Schlockoff
- 装飾 : Avi Fahima
- キャスティング : Yael Aviv
- サウンド・ミキサー : Ashi Milo
技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : ドラマ
- 言語 : アラビア語, ヘブライ語, 英語
- 出身 : フランス, イスラエル, ドイツ
- Original French-language productions : いいえ