あらすじ
ドワイヨンの長篇第二作は、その後の彼らしからぬ(「ピストルと少年」までは)、ナチ占領下のパリ近郊を舞台にしたユダヤ人兄弟の物語。彼自身の企画で はなく、会社の依頼で彼が演出を担当した作品だが、とてもひなびた郷愁を誘う“少年期もの”とは言えず、硬質な描写力で、戦争の現実に剥き身で直面し逞し く生き抜こうとする少年たちを的確に捉え、厳しさと共に深い余情を漂わす作品だ。'41年、クリニャンクールの町にもドイツ軍がうろつき始めていた。そこ で床屋を営むユダヤ人のジョッフォは一家に危険の迫るのをひしひしと感じ、まず子供たちを非占領地域下に送り込むことを考える。四人兄弟のうち先に上の二 人を南仏に発たせ、学校終了後、12歳のモーリスと10歳のジョゼフも南仏へ向かわせた。列車の中では早速検問が……。しかし、隣り合わせた神父の機転で なんとか切り抜ける二人。いよいよ非占領域に通じる道を往く。ここでもパン屋の青年の助けでパンを運ぶ巨大な篭の中にもぐり込み、歩哨の目をごまかして越 境に成功する。そして行く先々、畑仕事や乳搾りを手伝っては空腹をしのぎ、二人の兄の持つマントンへと歩み続けた。だが、南仏も決して安全な場所ではな い。独軍の代わりにここでは伊軍の目が光っていた。ある日、割礼の有無を調べられた彼らは道に抑留され、過酷な労働を課される。そんな中にも、フランソ ワーズというユダヤ少女と知り合った二人は彼女にほのかな恋心を抱くのだった。が、彼女の父親はナチス協力を問われ惨殺される。やがて、逃げ出した兄弟は 無事兄たちに合流。そこへ父母も無事到着した。なのに……。全体に戦争の痛ましさを冷静に見つめる中、少女フランソワーズとの交流がほのかに暖かく胸に残 る。
Source : allcinema.net
クレジット
監督 (1)
俳優 (19)
映画製作・配給会社 (4)
- 製作代表 : Renn Productions
- Associate producers : AMLF, Films Christian Fechner
- Film exports/foreign sales : Pathé Films
- フランス国内配給 : AMLF
クレジットタイトル詳細 (20)
- Adaptation : Denis Ferraris, Jacques Doillon
- フォトディレクター : Yves Lafaye
- 作曲家 : Philippe Sarde
- Assistant directors : Lionel Bernier, Anne Pampuzac
- Editor : Noëlle Boisson
- 録音技師 : Michel Faure
- Costume designer : Mic Cheminal
- 原作者 : Joseph Joffo
- プロデューサー : Claude Berri
- アソシエートプロデューサー : Christian Fechner
- エグゼクティブプロデューサー : Pierre Grunstein
- 撮影技師アシスタント : Manuel Teran
- 撮影技師 : Gérard De Battista
- 製作部長 : Jérôme Kanapa
- Sound editor : Sophie Tatischeff
- Assistant editors : Catherine Quesemand, François Goyet
- スクリプト : Claude Luquet
- キャスティング : Dominique Besnehard
- サウンド・ミキサー : Jean Nény
- Unit Production Managers : Philippe Lievre, Yvon Crenn
技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : ドラマ
- テーマ : 思春期, 戦争
- 言語 : フランス語
- その他の国の共同制作者 : フランス
興行収入・公開作品
テレビ放送
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