あらすじ
密告されて五年の刑に服したラヴァン(ロベール・オッセン)は復讐に燃えてパリへ帰ってきた。親友“ちび"のジョー(ジャン・ガヴァン)と再会を喜 ぶのももどかしく、ラヴァンは自分を密告したマンデッタを彼のアパートで射殺した。マンデッタは田舎娘を誘拐してはキャバレー“グラン・フリッソン"で働 かせ巨万の富を築いた売春地帯の顔役だった。ラヴァンは彼に代って新しいボスとして、“グラン・フリッソン"に乗込んだ。が、この殺人事件には一人の目撃 者があった。マンデッタと同じアパートに住むヤクザ仲間レオの妻ダニー(アントネラ・ルアルディ)である。これを知ったのが“グラン・フリッソン"の主人 パルマーで彼はラヴァンを快く思っていなかったから、いざという時に彼を押えつける切札にしようと、ダニーを連出し、身内のコラの経営するホテルに監禁し た。ホテルに働く女ファンはダニーに同情、色々世話を焼いた。一方ラヴァンはマンデッダの仲間で怪しげな映画を売物にしているスペードを訪ね、部下になれ と言うが強か者のスペードは聞き入れない。パリの売春地帯では新入りの娘は店の主人がまず手をつける習慣であったが、コラの情夫トニオはダニーを何者であ るかを知らず彼女を犯した。絶望したダニーは自殺を図るが、これを知ったラヴァンの御蔭で彼の家へ引取られた。ファンも家政婦として一緒に住むことになっ た。ラヴァンは幼時から機関車が大好きで、貧しい子供時代の夢を満たそうと部屋一杯にレールを敷き玩具の機関車をジョーと楽しんでいた。こんな優しいラ ヴァンにダニーは魅かれ、ラヴァンも彼女の美しさに恋を感じた。ダニーが見えなくなったので彼女の夫レオも探し回っていたが、それよりもホテルからダニー が消えて慌てたのはパルマーである。彼女が口を割れば自分の破滅と、必死に居所を探した揚句、ラヴァンの許にいることを突き止めた。その夜パルマーはトニ オに命じラヴァンの家の前に待伏せさせ、帰ってきたダニーを撃たせた。が、倒れたのはダニーをかばって現れたファンで、彼女はダニーに、もう正体を明かし てもよいと言って息絶えた。今はすべてを知ったラヴァンはパルマーを殺しに出かけ、目的を達して戻ってきたが、スペードらの奸計で警察の手が回っていた。 彼は捕るくらいなら死のうとジョーとピストル心中を遂げようとしたが、親友のジョーを射つことはできず独り息を引取った。
Source : movie.goo.ne.jp
クレジット
監督 (1)
俳優 (35)
映画製作・配給会社 (2)
- フランス国内配給 : Les Films Corona
クレジットタイトル詳細 (17)
- Adaptation : René Wheeler
- Dialogue Writers : René Wheeler, Jean Meckert
- フォトディレクター : Robert Juillard
- 作曲家 : Paul Misraki
- Assistant director : Suzanne Bon
- Editor : Claude Nicole
- 録音技師 : Louis Hochet
- 原作者 : James Hadley Chase
- Producers : Robert Dorfmann, Agnès Delahaie
- あてレコ : Nadine Alari
- 撮影技師アシスタント : Daniel Diot
- 撮影技師 : Jacques Robin
- 製作部長 : Louis Wipf
- スクリプト : Ginette Courtois
- 装飾 : Robert Clavel
- スチールマン : Robert Joffres
- 演出助手 : Lucien Lippens
技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : 推理, ドラマ
- 言語 : フランス語
- Original French-language productions : 不明
- 製作国 : 100%フランス
- 製作年 : 1957
- フランス公開 : 05/07/1957
- 上映時間 : 1 時間 27 分
- 経過状況 : 公開済み
- ニュメロ·デ Visa : 19267
- ビザ発行日 : 05/07/1957
- CNC助成 : 不明
- 生産のフォーマット : 35ミリ
- カラータイプ : 白黒
- 画面セット : 1.85
- Audio format : モノラル