あらすじ
ミシェル(マリア・シュナイダー)が、パリからここローマにやってきたのは彫刻を学ぶためだった。彼女は美術学校に通うかたわら、ベビー・シッター のアルバイトで何とかその日その日をきり抜けていた。そんなある日、ミシェルは久しぶりに芸術家仲間のボーイフレンド、ジャンニ(レナート・ポツェット) とデートの約束をした。しかし約束の場所に向かう途中、彼女の乗ったタクシーが突然道路からとび出してきた若い娘をはねてしまった。砕けたフロントガラス の破片の中に血まみれになった女の顔がゆがんでいる。その女の名はアン・カーソン(シドニー・ローム)、所持していたパスポートからアメリカ出身の女優と いうことが判明した。彼女はたった今、愛人フランクリン(C・メーナー)に棄てられ、街にとび出してこの事故にあったのだ。数カ月後、ミシェルと傷の癒え たアンは、自動車事故が縁で同じアパートの一室で暮らすようになっていた。生活のあてのないアンは、次々に豪華な毛皮やドレスを売り払い、金に換えた。そ れは愛人の座を追われた女の惨めな末路だった。しかしアンは、ミシェルや事故のとき偶然居合わせたフランクリン・コンツェルンの支配人ヘンダーソン(A・ ブランチア)の友情に励まされ、再起の道を歩み始めようとしていた。やがて、端役ではあるが知人スチュアート(ロバート・ヴォーン)の紹介で映画出演が決 まり、ようやくアンにもチャンスが訪れようとしていた。しかし、アンの期待は虚しく破れた。監督が当然のようにアンに裸になることを要求してきたのだ。約 束と違うと怒って楽屋に逃げるアン。血相を変えて彼女を追うスチュアートとヘンダーソン。やがてアンは、説得する二人の男の顔をにらむといきなり衣裳を脱 ぎすてた。そこには豊かに隆起した乳房を切り裂くように見るも無惨な自動車事故の痕跡が生々しく残っていた。このとき、アンの心の中はフランクリンに対す る憎悪でにえたぎっていた。ある夜、フランクリンの豪邸にひとりの女が入っていった。居間にいた一人息子のブーツ(ジョン・ウィッティングトン)に何かを 呑ませると、“フランクリン様"と書いた手紙を残して去った。女はミシェルに似た黒髪のかつらのアンだった。その頃、ミシェルのもとに突然、家政婦派出所 からベビー・シッターの依頼電話がかかった。ジャンニと会う約束があるミシェルは断ろうとしたが断りきれずやむな...
クレジット
監督 (1)
俳優 (10)
映画製作・配給会社 (3)
- 製作代表 : Cité Films
- Foreign production companies : TIT Filmproduktion, CC Champion
- フランス国内配給 : Les Films Imperia
クレジットタイトル詳細 (6)
- Screenwriters : Nicola Badalucco, René Clément, Mark Peploe, Luciano Vincenzoni
- フォトディレクター : Alberto Spagnoli
- Editors : Christiane Lack, Bruno Zincone
- Foreign producers : Wolfdieter Von Stein, Carlo Ponti
- 共同製作 : Jacques Bar
- 撮影技師アシスタント : Giovanni Fiore Coltellacci
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : スリラー
- 言語 : フランス語
- 出身 : ドイツ, イタリア, フランス
- Original French-language productions : 不明
興行収入・公開作品
テレビ放送
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