生前パリに住んでいた、今は亡き画家兼美術教師のジャン=バチスト・エムリック(ジャン=ルイ・トランティニャ ン)が残した遺言、「私を愛する者はリモージュ行きの列車に乗りなさい」に従って、彼を愛した人々が、パリ・オーステルリッツ駅から墓地のあるリモージュ 行きの列車に乗り込んだ。メンバーは、ジャン=バチストの甥ジャン=マリ(シャルル・ベルリング)とその別居中の妻クレール(ヴァレリア・ブルーニ=テデ スキ)、ジャン=バチストの元恋人フランソワ(パスカル・グレゴリー)とその現在の恋人ルイ(ブリュノ・トデスキーニ)、ジャン=バチストの最後の恋人ブ リュノ(シルヴァン・ジャック)、ジャン=バチストの遺産相続人となる少女エロディ(デルフィーヌ・シルツ)とその母カトリーヌ(ドミニク・ブラン)な ど。彼らの葬儀へ向かう二日間の旅が始まる。その間、ジャン=マリは久々に会った妻クレールが妊娠していることを知って激しく動揺し、ルイはブリュノとト イレの中で愛し合う。フランソワは自分がエイズ患者であることをルイに告げる。それにショックを受けたルイは、一人途中下車してしまうといった、様々な人 間模様が展開される。そして列車はリモージュに到着、一行は墓地へ向かう。そこでジャン=マリは、十五年来連絡を取っていなかったジャン=バチストの双子 の弟である父リュシアン(ジャン=ルイ・トランティニャン、二役)と対面する。埋葬が始まり、葬儀が終わると、一行はエムリック家へと向かい、そこで今ま で押し殺していた感情を爆発させるかのように、それぞれジャン=バチストとの関係を赤裸々に語り始める。そして互いに言葉をぶつけ合い、すべてをさらけ出 す中で、彼らは、自分達が抱えている問題の解決の糸口を見つけ出していくのだった。
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