あらすじ
夏 の終わり、ブルターニュの海辺。近くに住むらしい老人(モーリス・ガレル)とともに、穏やかに海を眺めるトマ(ブリュノ・トデスキーニ)とリュック(エ リック・カラヴァカ)。兄弟は、幼い頃のヨット遊びやフェリーでの旅の思い出を話す。冬のパリ、2月。トマは、血小板が破壊される難病が再発したことを知 る。不安なトマは、もう長く会っていなかった弟リュックの家を訪ね、自分の病状を打ち明け、病院に付き添ってくれるよう頼む。リュックは、ずっと背を向け あってきた兄が、今になって助けを求めてきた真意を測りかねたまま、兄の頼みを受け入れる。怪我の傷も生々しい患者。病に力尽きたようにベッドに横たわる 患者病院の雰囲気は、リュックの気持ちを不安にさせた。ベッドに寝かされたトマの姿は、まるですべてを諦めたかのように、か弱く見える。故郷のナントから 両親が見舞いに来るが、トマは心を開かない。ブルターニュ、7月。すでに死の足音を感じているトマ。力なく歩くトマを、リュックは気遣う。やがてトマは、 リュックが同性愛者であることについて尋ねる。リュックの同性愛については、これまで一度も話したことがなかったというトマ。リュックは、話したことがあ る、と言う。二人のズレは大きな溝を思い出させ、兄弟は思わず激しい言葉を投げ合う。パリ、3月。リュックは、同居している恋人ヴァンサン(シルヴァン・ ジャック)に、兄の病気について話す。トマと同じ病気の友人がいたヴァンサンは心配し、リュックとトマの兄弟の関係にも関心を示すが、リュックはその心遣 いに何故かぎくしゃくした感情を覚えた。トマの病気とリュックの看護は、二人の互いの恋人との関係にも変化をもたらした。トマの恋人クレール(ナタリー・ ブトゥフ)は、トマの病気が自分に強いる役回りに傷つき悩み、リュックにつらい胸中を訴える。一方リュックは、ヴァンサンとの親密な関係に距離を置こうと 思いはじめる。治療は苦しいものだった。副作用の強いコーチゾンという薬を投与するのだ。トマは病気と闘う気力を、今や失っていた。ブルターニュ、8月。 老人と、トマとリュック。海のそばで眠りたい、というトマ。「ものには終わりがある」と老人は言った。トマは「人は生きるか死ぬかだ」と、返す。パリ。病 院で、リュックはマニュエル(ロバンソン・ステヴナン)という青年と出会う。まだ19歳の彼は、大きな手...
クレジット
監督 (1)
俳優 (11)
映画製作・配給会社 (4)
- 製作代表 : Azor Films
- Film exports/foreign sales : Pyramide International
- フランス国内配給 : Pyramide Distribution
クレジットタイトル詳細 (14)
- 製作代表 : Patrice Chéreau
- Screenwriters : Patrice Chéreau, Anne-Louise Trividic
- フォトディレクター : Éric Gautier
- Assistant directors : Guillaume Bonnier, Stéphane Metge
- 編集担当 : François Gédigier
- 録音技師 : Guillaume Sciama
- Costume designer : Caroline De Vivaise
- 原作者 : Philippe Besson
- 撮影技師アシスタント : Irina Lubtchansky, Pascale Marin
- 報道担当(映画) : François Hassan Guerrar
- 音声編集担当 : Benoît Hillebrant
- 編集アシスタント : Simon Jacquet
- Foley artist : Pascal Chauvin
- サウンド・ミキサー : Olivier Dô Hûu
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技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- サブジャンル : ドラマ
- テーマ : 死, 病気, 家族
- 言語 : フランス語
- その他の国の共同制作者 : フランス