あらすじ
ノ ルマンディ。アラジンという変名で新人小説家として作品を発表したばかりの青年ピエール(ギヨーム・ドパルデュー)は、外交官だった父の亡き後、「姉、 弟」と呼び合う仲の美しい母マリー(カトリーヌ・ドヌーヴ)と城館で何不自由なく暮らしていた。そんな彼の前に突然、異母姉と名乗る女性イザベル(カテ リーナ・ベルゴワ)が現れる。彼女の出現で、以前から渇望していた、“この世を越える”きっかけを得たと感じたピエールは母も婚約者リュシー(デルフィー ヌ・シェイヨー)も捨て、彼女にいざなわれるようにパリヘ出る。従兄のティボー(ローラン・リュカ)をたずねたピエールだが、すげなく追い立てられ、やが てふたりは音楽活動と武装訓練に余念がないアンダーグラウンド集団が巣くう廃墟の倉庫にすみかを定める。ふたりはほどなくそこで結ばれた。創作活動に打ち 込み始めたピエールだが、やがて家人が母の事故死とリュシーが病気であることを伝えにくる。リュシーは看病をしてくれていたティボーの制止を振り切って、 婚約者であることは秘されたまま、ピエールとイザベルの元に身を寄せる。そんななか生活は窮追、ピエールはアラジンとしてテレビ出演も試みるが、混乱を招 いただけで終わる。イザベルはピエールの幸せを自分が邪魔していると感じてセーヌ河に飛び込み、彼に救われたが入院。ティボーは彼女を訪ねてリュシーがピ エールの婚約者であることを告げる。イザベルからそれを聞き、さらなる混迷に陥るピエール……。ティボーから呼び出しを受けたピエールは彼の口に銃口を 突っ込み、彼を殺した。駆けつけたイザベルとリュシーの前で警察に連行されるピエール。突然、イザベルが「私の弟!」と叫んで身を投げる。彼女の体が車体 に当たる音だけを呆然と聞きながら、ピエールは連行されていくのだった。
クレジット
監督 (1)
俳優 (13)
映画製作・配給会社 (5)
- 製作代表 : Arena Films
- 共同製作 : France 2 Cinéma
- Foreign production companies : Vega Film, ARD/Degeto Film GMBH, Pandora Film
- Film exports/foreign sales : Arena Films
- フランス国内配給 : AMLF
クレジットタイトル詳細 (15)
- 製作代表 : Bruno Pesery
- Screenwriters : Jean-Pol Fargeau, Leos Carax, Lauren Sedofsky
- フォトディレクター : Éric Gautier
- 作曲家 : Scott Walker
- 監督補佐 : Gabriel Julien-Laferrière
- Editor : Nelly Quettier
- Sound recordists : Jean-Louis Ughetto, Béatrice Wick, Jean-Pierre Laforce, Ken Yasumoto
- Costume designer : Esther Walz
- 原作者 : Herman Melville
- Producer : Laurence Picollec
- エグゼクティブプロデューサー : Albert Prevost, Raimond Goebel
- Co-producers : Kenzo Horikoshi, Karl Baumgartner, Ruth Waldburger
- Production managers : Sylvie Barthet, Dschningis Bowakow
- Production Designers : Laurent Allaire, Ana Montañana Alba
- スチールマン : Marion Stalens
この映画を見る
Watch ポーラ X in VOD
技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション, 実験映画
- サブジャンル : 人生ドラマ
- 言語 : フランス語
- 出身 : フランス (60.0%), ドイツ (20.0%), スイス (20.0%)
- Original French-language productions : はい
興行収入・公開作品
ニュース&アワード
ニュース (4)
映画祭でのセレクション (9)
About
"Often even during those years when Ulrich had been looking for his path alone and not without pride, the woord sister had often inspired vague feelings of nostalgia in him, even though he never imagined then that he had a real and living sister. The origins of this contradiction were obscure (…)"
Robert Musil, "The Man Without Qualities"