あらすじ
マルセイユ・司法警察署長のセレナ警視正。部下から尊敬と畏怖の念を勝ち得ている彼の敵は自分自身と160㎏の肉体だけのようだ。肉体の重みに苦しみ、過去に苛まれ、セレナは人里離れた大きな一軒家で一人暮らし。
エルザが叔父の裕福な船主を殺した犯人であることは、唯一セレナだけが知っている。この若い女の美しさに魅了されたセレナは、彼女に奇妙な取引を持ちかける。秘密にしておく代わりに、一年の間、毎晩彼の家に夕食を食べに来ること。
当初は不器用に振る舞い、暴力をふるうことで抵抗したりと異常な状況に反発しながらも、エルザは条件を呑み、この強制的儀式に従う。彼女のか弱さ、自分と同様に傷を抱え込んでいる様子が心の琴線に触れるが、セレナは要求を通し続ける。
このように若い女性の視線に耐えることは彼がエルザに与えた試練であると同時に、日々の食事をこの不十分に分かち合われる夕食一回に限ることは、生まれて初めて自分に果たす試練なのである。
想像以上に難航している警察の捜査により、卑劣な手がかりと並行して家族の重大な秘密が明らかになる。しかし最も重要な場面はおそらく別の場所、秘密の対決の場、警視宅の食卓にて繰り広げられる。
二人はついに解き放たれたかのごとく苦しみを、深い傷を負わされ、閉じ込められてきた過去に関する罪悪感を表現することができ、そこで愛という新たな感情が生まれる。
おとぎ話の如く、愛により美女と野獣は結ばれる…。
クレジット
監督 (1)
俳優 (6)
映画製作・配給会社 (4)
- 製作代表 : F comme Film
- Film exports/foreign sales : Newen Connect a TF1 Group Company, Tamasa Distribution
- フランス国内配給 : TFM Distribution
- フランス国内通信社 : Moteur !
クレジットタイトル詳細 (10)
- 製作代表 : Jean-Louis Livi
- Screenwriters : Tonino Benacquista, Xavier Maurel, Thierry Binisti
- フォトディレクター : Dominique Bouilleret
- 作曲家 : Nicolas Errèra
- 編集担当 : Jean-Paul Husson
- Sound recordists : Pierre Lorrain, Stéphane Thiébaut
- Costume designer : Valérie Adda
- 報道担当(映画) : Dominique Segall
- スクリプト : Marie Leconte
- 美術装飾 : Jean-Pierre Clech
技術面詳細
- タイプ : 長編映画
- ジャンル : フィクション
- 言語 : フランス語
- その他の国の共同制作者 : フランス
- Original French-language productions : 不明
- 製作国 : 100%フランス (フランス)