殺人事件から甘い接吻まで、涙と笑いにあふれる第6回「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(myFFF)」が本日いよいよスタート。審査員のメンバーと出品作品のラインナップをさっそくチェックしましょう!短編作品の視聴は無料ですので、どうぞお見逃しなく!
昨夜エッフェル塔で開催されたローンチパーティーにて、第6回「マイ・フレンチ・フェイルム・フェスティバル(myFFF)」の幕が開けられました。今回、審査委員長としてオープニングを告げたのは、「ドライヴ」「ブロンソン」などの作品が高い評価を受けているデンマーク人映画監督、ニコラス・ウィンディング・レフンです。外国人監督が審査委員長を務めるのは、映画祭が始まって以来、初めてのこと。フェスティバルにどんな新しい刺激を与えてくれるのか、期待が高まります!
また、今回レフンと共に審査員を務める監督たちもまた、世界で高い評価を受けている一流揃い!まずは、「あきれた日常」、「オーバー・ザ・ブルースカイ」で大きな成功を収めた、ベルギー・フランダース出身の映画監督フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン。そしてフランスの女性監督でイラン出身のマルジャン・サトラピ。「Persépolis / ペルセポリス」で一躍その名を知られ、続く「チキンとプラム あるバイオリン弾き、最後の夢」、「ハッピーボイス・キラー」などの作品も好評を得ました。また、「彼女たちの宣戦布告」で多くの観客を魅了し、新作「Marguerite et Julien(マルグリットとジュリアン)」も期待を集めている女性監督ヴァレリー・ ドンゼッリの名も。最後に、新作「イット・フォローズ」がすでにホラーのカルト作品と評されている、アメリカ人映画監督デヴィッド・ロバート・ミッチェルが加わり、最強の審査委員会が歓喜と共に発足! 5人の監督たちが各出品作をどのように評価するのか、気になります!
それではさっそく、出品作のリストを見てみましょう!今回は、ドキュメンタリーを含む長編作品15本と短編作品(視聴無料)11本がラインナップ。(日本国内での配信作品は長編11本、短編10本となります。また配信作品は変更になることがあります)
フランス映画の多様性をより細やかに彩るテーマに分けて、ご紹介してゆきます。
「French Kiss 」ほどフランス的なものがあるでしょうか?
「フレンチ・キス」が本当にフランスで生まれたものかどうかはわかりませんが、フランスではそれが恋愛の一種の作法として洗練の頂点を極めていることは確かです。二人するキス、三人でするキス、女性と女性、愛し合う恋人たちの間でかわされる口づけ…。すべての(フレンチ)ラヴァーたちに捧げる作品ばかりです!
「French Kiss 」セレクション :
- 「彼らについて」、ジェローム・ボネル監督
- 「美しいとき」、 カトリーヌ・コルシニ監督
- 「砂の城」、オリヴィエ・ジャアン監督
- 「アンリ、アンリ」、マルタン・タルボ監督 (コンペティション外特別配信 ケベック作品、協力:Telefilm Canada)
フランス語圏のシネマには「パンチ」が足りない?
ここ数年、フランス語圏のシネマは、常識を打ち破るテーマとエステティックで新たな境地を切り拓いてきました。鋭い拳を持つ作品のセレクション、「In Your Face」にKOされぬよう、ご注意を!
「In Your Face 」セレクション :
- 「Alléluia」、ファブリス・デュ・ヴェルツ監督(ベルギー作品、協力:Wallonie-Bruxelles Images (WBI)) *日本未配信
- 「フレンチ・ブラッド」、ディアステム監督
世界でいちばん美しい街「パリ」を舞台に繰り広げられるロマンティック・コメディ!
古今東西の芸術品が眠る美術館、世界中の人々を魅了する観光名所…、しかしパリの魅力はそれだけではありません!アーティストにインテリ、口をひらけば愚痴ばかりのパリジャンたちも、パリに生きる人々は街中いたるところで恋に落ちています。素敵なアパルトマンや街角で、劇場や美術館でも…。So French !
「Paris Comedy 」セレクション :
犯罪とその真実の追跡…、緊張感いっぱいの展開から目が離せません!
恋愛と芸術の国フランスも、凶悪な犯罪の舞台となることがあります。真夏の猛暑の長閑な田舎まち、真夜中の大都市パリの街角…。事件はどこにでも起こるのです。
「Crime Scene 」セレクション :
- 「Affaire SK1」、フレデリック・テリエ監督
- 「死刑台のエレベーター」、ルイ・マル監督 (コンペティション外特別配信 クラシック作品) *日本未配信
- 「熱風」、ラファエル・ジャクロ監督
すべてのシネフィルに捧げる、映画にまつわるドキュメンタリー・セレクション!
世界の俳優・映画監督たちが綴ったフランス映画への想い、現代映画シーンにおける女性の活躍…。新しい切り口から映画をより深く知ることができるドキュメンタリー作品2本がプログラムに登場!
「Cinema, Cinemas 」セレクション(コンペティション外) :
- 「原題:Cinéast(e)s」、ジュリー・ガイエ&マチュー・ビュッソン監督
- 「英題:French Cinema Mon Amour」、 UniFrance&Beall Productions製作 (アンヌ・ソレン・ドゥゲ&ダミアン・カブレスピン監督)
最高峰の「フレンチ・アニメーション」を!
今アニメーション作品が世界でもっとも熱く、注目されている国といえば? フランスです!「フレンチ・アニメーション」の優れた芸術性と技術をご紹介する、選りすぐりの短編セレクションです。
「Animation 」セレクション :
- 「男 女を求む」、マリナ・モシュコヴァ監督
- 「日曜の昼食」、セリーヌ・ドゥヴォー監督
- 「最後の扉」、サシャ・ファイネール監督 (ベルギー作品、協力: Wallonie-Bruxelles Images (WBI))
ロスト・ジェネレーション : さまよえる若者たち
才能に溢れ、これからの活躍が期待される若手監督たちの視線を通して描かれる、悲しく厳しい現実の風景。映し出されているのは、さまよい、苦悩する若者たちの姿です…。「失われた世代」のポートレート。
「Lost Generation 」セレクション :
- 「夜のさまよい」、ピーター・ドゥルンチス監督
- 「ダイ・ヤング」、モルガン・シモン監督
- 「みんなビッチ」、フランソワ・ジャロ監督 (コンペティション外特別配信 ケベック作品、協力: Telefilm Canada)
現代に生きる、女たちのストーリー
カメラの向こうでは若手女性監督たちが活躍の場をひろげる一方、カメラの前に立つ女優たちの存在もまた、より一層の輝きを放っています。現代をそれぞれに生きる女性たちを描いた短編5作品のセレクション。
「Women’s Tales 」セレクション :
- 「エアポート」、アレクシス・ミシャリク監督
- 「サラの夏」、エマ・ベネスタン監督
- 「僕のウルフガール」、ヤン・ドゥラトル監督
- 「ドラゴンの最期」、マリナ・ディアビ監督
- 「ファースト・マッチ」、アリス・ドゥアール監督
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フェスティバルおよび出品作品に関する情報の詳細は、下記のカタログにてご確認いただけます。