プロフィール
イラン出身で、人権擁護活動家としても知られる漫画家、映画監督のマルジャン・サトラピ(Marjane Satrapi)。バンド・デシネ(BDと呼ばれるフランスの漫画)がすべての活動の原点でした。
2007年、ヴァンサン・パロノーと共に自身の自伝的BD作品「ペルセポリス」を映画化し、モノクロアニメーション作品として制作。同年のカンヌ国際映画祭審査員賞、そして2008年セザール賞でも新人監督賞および脚色賞を受賞しました。2011年には、同じくヴァンサン・パロノーと共に、やはり自身のBD作品「チキンとプラム あるバイオリン弾き、最後の夢」を映画化。実写による脚色で、マチュー・アマルリックが主演を務めました。続いて、マリア・デ・メディロスを主演に迎えたコメディで、スポーツマンから転身したプロの殺し屋集団を描いた快作「La Bande des Jotas」(日本未公開)を制作しました。
2014年監督の新作「ハッピーボイス・キラー」(アメリカ・ドイツ製作)は、ライアン・レイノルズ主演、ジェマ・アータートン、アナ・ケンドリック出演のスリラーで、異色のブラック・コメディ。日本では2015年9月19日に公開されました。