ポール(マチュー・アマル リック)、29歳。高等師範学校で哲学を修めたエリートのはずだが、もう何年も博士論文を出せないまま、講師の座に安住してすでに数年。さらに、相性のよ くない恋人エステル(エマニュエル・ドゥヴォス)と、ズルズルと10年間も交際中。同居している従兄弟のボブ(ティボー・ド・モンタランベール)と彼が現 在つきあっているパトリシア(キアラ・マストロヤンニ)、親友のナタン(エマニュエル・サランジェ)とその恋人シルヴィア(マリアンヌ・ドゥニクール)と いういつものメンバーで食事。エステルは大遅刻。一同はシルヴィアの兄ジャン=ジャックの家のパーティーに。ポールは彼と同棲しているヴァレリー(ジャン ヌ・バリバール)に出会う。 ポールは二年前、ナタンにシルヴィアを紹介されたときから、彼女にひかれていた。ポールはナタンにかくれてシルヴィアと付き合うが、お互いにナタンへの気 兼ねからなかなか先に進まない。ヴァレリーが彼に電話してきて、自分の論文の指導教官になってほしいという。ナタンの忠告も虚しく、積極的な彼女はどんど ん彼の生活に侵入。春。エステルは国立通訳学校に合格。ポールは彼女と別れるが、エステルはその後も彼に会いたがる。ヴァレリーはポールに本格的に付きま とい、学校の授業に押しかけ、自分は子供の頃父に性的虐待を受けたと告白。ポールは大学に嫌気がさしていたこともあり、辞表を提出して論文に専念。 あるパーティー。ポールはジャン=ジャックとヴァレリーと同席。気まずい思いをするが、偶然彼女の手帳を盗み読み。その中の日記に、父との近親相姦の話は 嘘だと書かれていた。ポールはヴァレリーと別れた。 ポールは論文に集中し、ついに書き上げてナタンに見せる。感心したナタンは出版を勧め、編集者にシルヴィアを推薦し、シルヴィアとポールは気まずい思い。 一方エステルは久々にポールに会ったが、二人の仲は完全に終わり。ポールはシルヴィアに電話。シルヴィアは私たちはとっくに終わっているが、私に会ったこ とであなたは変わった、という。ポールは初めて、本当の意味で一人前の人間になったと思えた。
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