女優であり脚本家・映画監督であるヴァレリー・ドンゼッリ(Valérie Donzelli)。「シネマテーク・フランセーズ」に勤務した後、女優としての活動を開始、アンヌ・フォンテーヌ、ジル・マルシャン、アニエス・ヴァルダらの作品に出演しました。2009年には初の長編作品「彼女は愛を我慢できない」を制作。自身が主演を務めたこの作品は、アンジェ映画祭(Premiers Plans d’Angers)に出品されました。第二作目「彼女たちの宣戦布告」は、生まれた子供に病気が見つかり奮闘する若いカップルを描いたオートビオグラフィーで、実生活でもパートナーであるジェレミー・エルカイムが相手役の主演を務めました。この作品は、2011年カンヌ国際映画祭批評家週間のオープニングで上映されたほか、カブール映画祭グランプリ、パリ・シネマ・フェスティバルで審査員賞および一般観客・ブロガー賞を獲得し、80万人の観客動員数を記録する大ヒットとなりました。2012年にはヴァレリー・ルメルシエを主演に迎え、パリ・オペラ座を舞台にした「Main dans la main(手に手をとって)」を制作。2015年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に新作「Marguerite et Julien(マルグリットとジュリアン)」が出品されました。